DIAPHRAGM振動板

What is a diaphragm振動板とは

「振動板」とは、音の良し悪しを決めるスピーカーの要となるパーツです。
スピーカー用振動板に要求される「軽さ」「高剛性」「内部損失」をバランスよく満たす材料はパルプでつくられた「紙」であると言われています。紙の他に合成樹脂、金属、フィルムを用いた振動板でも多くの採用実績を保有しております。
当社では、それぞれの素材の特性を熟知したうえで、お客様のご要望に合わせた最適なご提案が可能です。

Requirements for speaker diaphragmsスピーカー用振動板に要求される性能

01

軽量であること

LIGHT WEIGHT

より大きな音を出すために

02

高剛性であること

HIGH YOUNGS MODULUS

高い音までスムーズに再生するために

03

適度な内部損失があること

MODERATE INNER LOSS

余分な振動を素早く減衰させるために

CONE PAPER

Our strengths私たちの「抄紙」技術の強み

スピーカー用振動板に要求される「軽さ」「高剛性」「内部損失」。
これらの条件をバランスよく満たす素材は「紙」です。ただ、「紙」は燃えやすく、水に濡れると形が歪むというマイナス要因もあり、特に自動車など風雨にさらされる環境の中では性能が発揮できないという問題がありました。
この問題を解決するため、当社では難燃化や防水化技術の開発に取り組み、紙を燃えにくくする技術、そして材料を工夫し紙が水にさらされても濡れない(水を弾く)技術を開発しました。
また、「高剛性」と「内部損失」の要素を維持可能とする、「二層抄紙」という技術を開発、特許出願し、「軽くて硬い」を両立するなど、常に業界の先駆者として新たな技術開発に挑戦しています。

Extensive material menu and recipes豊富な抄紙素材とレシピ

当社独自レシピによりご要望に合わせた振動板をご提案します。

スピーカー用振動板の理想方向

硬さの指標(弾性率)、減衰性能の指標(内部損失)

スピーカー用振動板に採用する材料は、「弾性率」「内部損失」をバランスよく満たすことが理想的。
当社では、振動板の理想素材である「紙」をつくる工程において
独自のレシピによって木材パルプ以外の材料と組み合わせ、
抄紙技術を用いてスピーカー用振動板の理想値となる振動板をおつくりすることが可能です。
振動板の特性へのご要望に合わせて最適な材料の組み合わせ、配合をご提案します。

抄紙に配合する主な材料レシピと特徴

天然繊維、綿、麻、カーボン繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維、ポリエチレン繊維

木材パルプの原料となる木材産地

木材パルプの原料となる木材産地

「抄紙」素材の木材パルプは、北欧・北米産を中心に、アジア産や南米産など世界各国の特徴的な木材を厳選して使用しています。

Promoting initiatives for SDGsSDGsへの取組推進

最上電機は、持続可能な開発目標(SDGs)の重要性を理解し、環境に配慮した技術に注力しています。
伝統的な木材パルプだけでなく、成長の早い一年草やサトウキビから採取された天然繊維、ミルクカートンなどの廃棄物を材料にした非木材パルプの研究開発にも取り組んでいます。
独特の風合いを出す抄紙は、質感や見た目の印象はもちろん環境に配慮した製品として、お客様のCSR活動を後押ししています。

非木材パルプ例

ミルクカートン
ミルクカートン(牛乳パック回収紙)
一年草から採取された繊維
一年草から採取された繊維
サトウキビの搾りかすから採取された繊維
サトウキビの搾りかすから採取された繊維

特許/各種認証の取得

237973 「スピーカ用振動板とその製造方法」
208906 「スピーカ用振動板の製造方法、およびスピーカ用振動板」
132392 「スピーカ用振動板の製造方法およびスピーカ用振動板の製造装置」
187642 「スピーカ用振動板」
187643 「スピーカ用振動板」
192416 「スピーカ装置用振動板、及び、スピーカ装置用振動板の製造方法」
046874 「スピーカ用振動板、スピーカ装置、および、移動体」
122811 「スピーカ用エッジ」

【認証取得】

  • ・ISO14001:2015
  • ・ISO9001:2015 最上(東莞)電子有限公司(MDE)
  • ・SONYグリーンパートナー